Dr.高松の大豆たん白コラム〜『My Favorite Soy Protein』
vol.1
トクホは国の制度ですから、許可をする厚生労働省にその効能効果を科学的に証明するデータを提出しなければなりません。食品によって違いますが、難しく言えば、効能効果について医学的・栄養学的に適切な試験方法により明らかにし、適性な摂取量を明確にすることが必要です。また、製品の製造、品質管理や安全衛生などについても、物理的、化学的、生物学的見地から明らかにする必要があります。とにかく相当量のデータが必要になり、機能成分の探索や基礎的な効果の測定からの時間を入れれば、1年や2年でできる仕事ではありません。
私が日々研究している大豆たん白は、古くから日本人に親しまれているので、かなりたくさんの有効な基礎データが蓄積されています。厚生労働省に認可して頂くまでには、大変な作業になりますが、データが揃っているということは、あらゆる角度から研究していく私たちにとって、とても有益です。過去のデータが多ければ多いほど判断がしやすくなりますからね。人に感謝しつつ、ため息つきながら勉強させていただいています。
さて、トクホは実際に皆様が口にする商品ですから、効能だけでなく味あるいは食べやすさも重要なファクターです。それは、食べていただいて確かめる以外にありません。その臨床試験の時には、被験者や対象食品の形態などについて詳細な検討がなされます。そして市場に出す商品開発の段階で、いよいよ臨床試験が始まります。普段「健康に留意して下さい」や「食生活が大事です」といいながら、本音を言いますと、毎日キチンと食品を食べつづけることがいかに難しいか痛感させられます。
ちなみに、米国にも、トクホに相当する健康表示制度があり、食品医薬品局(FDA)で認可された一定の基準を満たしていれば、商品を発売する企業が任意に表示することが可能です。一方、日本では商品毎に厚生労働省に許可を得るシステムで、なかなか厳しいのです。 たとえば大豆たん白の場合では、アメリカでは6.25gの大豆たん白を含む食品という規定などを満たしていれば、ハンバーグやお菓子、ドリンクなど自由に表示されることができますが、日本では、たとえばSOYA FARM「さらさらスッキリ調製豆乳」で申請し許可を得ていても、他の豆乳製品を作る場合には、個別にデータを提出し、許可を得なければならないということになります。食品にはどうしてもバラエティが求められますので、食品を製造する立場からだけでなく、消費者の要望にお答えする上でなかなか難しいところです。
こうして多くのデータと商品の見本を添えて申請、無事トクホの表示許可が下りると、開発担当者の喜びはひとしおです。なんといっても厚生労働省許可のトクホ表示ができれば、消費者の認知度も高くなり、健康ブームということも含め、売れ行きが違ってくるのですから。商品開発の担当者はもちろん、基礎データを集めている、日頃は地味な我々研究者も肩の荷をおろせることになります。
では、今回はこの辺で。
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Dr.Takamatu's Profile 医学博士。大豆たん白健康情報センター顧問。 長年、大豆たん白の研究に携わる。 毎朝1本の豆乳をかかさない。 |




