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大豆たん白活用術 先生にインタビュー

このコーナーでは、毎回、各方面でご活躍中の栄養士の先生などにインタビューし、大豆たん白をどのように取り入れているか、大豆たん白のメリットを最大限に生かすコツやアイデアを紹介します。

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「スポーツ栄養士に求められるのは、“勝つための栄養管理”」その1

川端 理香先生(WATSONIA(ワトソニア)代表/管理栄養士)

 スポーツ選手のパフォーマンス向上をめざし、食事や栄養管理などの栄養サポートを行うスポーツ栄養士。昨今、スポーツ業界でもその重要性が認められ、スポーツ栄養への関心が高まっています。
 今回は、2004年のアテネ五輪と2008年北京五輪に管理栄養士として参加し、現在も日本オリンピック委員会強化スタッフとして活躍中の、川端理香先生にインタビューしました。
 勝つこと、けがをしないこと、けがをしたら早く治すことなど、スポーツ栄養の世界では、常に結果が求められます。「健康は基本。そのうえで勝つためのプラスアルファの部分がすごく大きい」と話す川端先生に、スポーツ栄養のお話をくわしくうかがってきました。
※インタビューの内容は3回にわけて掲載します。

始まりは「私が栄養で日本のサッカーを強くしよう」

アスリートを栄養面からサポート。

川端理香先生(WATSONIA(ワトソニア)代表/管理栄養士)

 川端先生は現在、スポーツ選手の栄養サポートをはじめ、企業の栄養アドバイザーや講演・セミナー活動、執筆活動などに忙しい毎日を送っています。
 なかでも活動の中心となっているのが、スポーツ選手の栄養サポートのお仕事です。2004年のアテネ五輪では、水泳の北島康介選手や全日本女子バレーボールチームを、2008年の北京五輪では全日本男子バレーボールチームをサポートし、食事や栄養面から選手たちを支えた経歴の持ち主。現在も日本オリンピック委員会強化スタッフ。
また、フリーの管理栄養士という立場から、プロサッカーチームやプロ野球選手、ゴルフ、ラグビーなど他種目の競技のチームや選手と契約し、栄養サポートを行っています。

サッカーの栄養士になりたい。

 もともと大のサッカー好き、という川端先生。「サッカーの栄養士になりたい」という一心で今の道に進んだのだとか。
「高校生のとき、テレビでサッカー日本代表の試合を見ていて、解説者が『日本人は体格差で負けている。そこを埋めるにはトレーニングと食事が重要』と言っているのを聞いたんです。それでパッとひらめいて。『私が栄養で日本のサッカーを強くしよう』と思っちゃったんです」と笑う川端先生。当時、芸術系の大学をめざして受験勉強中だった川端先生は、そのひと言で進路を変え、栄養士の資格がとれる短大に進学しました。
 とはいえ、スポーツ栄養に対する認識が、まだ一般的ではなかったころのこと。スポーツ栄養士という肩書きもなければ、栄養士になっても、すぐにスポーツ栄養の仕事につけるわけでもありませんでした。
「大学に入学してすぐ、ここでだけ勉強していてもダメだと。東大の体育科に、日本サッカー協会の科学研究委員長をしている先生がいらして、その先生に手紙を書いて、自分の大学が終わった夕方から勉強に通わせてくださいとお願いしました」。
 栄養の勉強のかたわら、ボランティアで現場に飛び込み、経験をつむ。選手たちが“栄養でパフォーマンスが変わる”ことを実感すれば、スポーツ栄養の重要性は現場レベルから少しずつ認められていきます。そしてまた、そこで培った信頼と人との縁が、スポーツ栄養士としての川端先生の、次なるステップにつながっていきました。とてもすべては書ききれませんが、現在に至るまでの紆余曲折の奮闘ぶりを、川端先生は実に楽しそうに語ってくれました。スポーツ栄養という、それまでになかった道を自ら切り拓いてきた、パイオニアのような人です。

勝つための食事、勝つための栄養管理。

川端理香先生(WATSONIA(ワトソニア)代表/管理栄養士)

「この仕事をしていて一番うれしいのは、サポートしているチームや選手が勝ったとき」と話す川端先生。それはそのまま、スポーツ栄養士に求められるものにつながります。
「一般の人は健康が第一。でもスポーツ選手の場合、健康は当たり前。そのうえで試合に勝たなければなりません」
 試合の勝ち負けほど、結果が明らかなものはありません。勝利という結果に直結しなければ、過程がどれだけよくても認められない、というのがスポーツ栄養の厳しさ。勝つための食事、勝つための栄養管理が常に要求される仕事です。
 意外なところでは、選手の食事のマナーなどにも気を配るそう。トップレベルの選手であればあるほど、マスコミの取材やスポンサー企業の招待などで、公の場で食事をする機会が増えます。
「そういうとき、フォークとナイフがちゃんと使えないとまずいでしょう。あと遠征のとき、ホテルのビュッフェ形式の食事で、一つのお皿に何種類もごっちゃり盛りつける選手が多い!(笑) スポーツ選手は夢を与えるもの。常に見られているということを意識させます。」

 川端先生自身、以前は選手たちの食事では見た目は二の次、と思っていたとか。
また選手によっては、試合が続いたり負けが続くなど精神的に追い込まれると、食欲が落ちたりします。それによってコンディションが崩れないように、適切な栄養素の摂取も大事ですが、そういう時こそ楽しみながら食事をすることの大切さも実感されているそうです。

川端 理香(かわばた りか)プロフィール

管理栄養士。
WATSONIA(ワトソニア)代表
オリンピック委員会強化スタッフとして、数々のオリンピックに参加。多くの個人アスリートの栄養サポートを行っている。
著書に、『勝つための栄養食BOOK』(ベイスボールマガジン社)等。

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